デザイナーが向いていないんじゃなくて、 会社によって求められるものが違う

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木漏れ日

数年前、転職活動で50社ぐらい受けて不採用ですごく落ち込んでいたことがあります。

「自分はデザイナーに向いていないんじゃないか…?」と何度も思いました。

書類選考や面接で落ち続けてしまうのは、自分に合ってないところばかりエントリーしてしまっているのかもしれません。
かつての私がそうでした。
数打ちゃ当たる的に、とりあえず片っ端から受けまくって、落ちまくっていたんです。

転職活動がなかなか上手くいかないのは、必ずしもデザイナーに向いていないわけではなく、応募先の会社と合っていないから。
…と、これまでグラフィックデザイナーとして計4社で働いてきて感じました。

その会社の仕事内容や雰囲気に合いそうな人、もろもろの事情に合いそうな人を採っているんです。

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デザイナー向き不向きというより、会社によって求められるものが違う

これまで在籍した会社はそれぞれ業務内容も仕事の進め方も、求められるものも全然違いました。

A制作会社:発想力。様々なテイストのものを作れること

カタログやポスター、チラシ、グッズ、撮影のスタイリングなど制作物の種類が多岐に渡り、求められるテイストも幅広い。
主に1人で1案件を担当することが多い。
ページ数の多いカタログなどは2〜3人で分担することもある。
仕事の進め方を自分で決めやすい。今日はちょっと早めに上がって、明日からはがんばろう〜…とか。(納期が重なるとそんなことも言ってられないのだけれど)
自己管理能力、スケジュール調整できる力がいる。
どちらかというと個人プレー重視。

B印刷会社:社長&ベテランさんのノリに合わせられること

社長とベテラン女性社員さんが1人の超アットホーム(?)な会社でした。
この2人がもうめっちゃ仲良しで、なんか輪に入っていきにくいというか、2人の間の独特なノリがあるというか。
仕事よりもまずこのノリになじめるかどうか…。
お昼ごはんはベテランさんと一緒に。日によっては社長も一緒に。
15時になったら揃って休憩。
仕事は忙しすぎずヒマすぎずでした。
毎月コレとコレとコレ…って作るものがだいたい決まっている。

C制作会社:とにかくスピード! 速く、たくさんこなすこと

主に不動産系の広告を制作している会社。
「えっコレを2時間で作るの!?」というようなチラシを2時間で作れと言われたり、とにかく速くたくさん作ることを求められる環境。
(私の作業スピードが遅いのもあったと思いますが…ついていけなかった)
ここも基本的に1人で1案件を担当。
住宅イラストや間取り図などは外注さんが制作していました。

D制作会社:デザイン以外の業務もいろいろ

ファッション系の制作物を作っており、モデルさんの選定や、着てもらう服や小物選び、使うアイテムの手配やそれらの整理作業など、デザインだけでなく雑務や対外的なやりとりもたくさんあります。

外注さんやカメラマンさんへの指示もあるのでコミュニケーション能力も必要。

面接官との相性もある

人対人なのでどうしても相性があります。
話しやすい雰囲気でリラックスして話せることもあればその逆もある。
話が盛り上がっても不採用になることもあるし、うまく話せなかったと思っても採用されることもあります。

人事担当(で決定権を握っている人)の、人の好みもある……。

求人広告に書けない事情が実はある

表立って書けない事情がある場合も多々あります。(というかどこでも何かしらそういう事情ってあるだろうな…)

たとえば…

実は男性がいい / 女性がいい

メンバーがひとり抜けたので、次に採る人も(今のメンバーのバランスを考えると)できれば抜けた人と同じ性別の人がいいな〜と考えている場合があります。
求人広告には、性別どちらを採りたいとは書いてはいけないので、もし同じぐらいのスキルで男性女性がいる場合、採りたい性別のほうの人が採用されることはあります。落とされた人が良くなかったということではなく。

実は●歳未満がいい / ●歳以上がいい

年齢もそうで、求人広告には書いてないけど、たとえば応募者が●歳以上だったら書類選考で落とすことにしている会社もあります。

この年齢のパターン、私にも「もしかしたら求人には書いてないけど年齢で落とされたのかも?」と思うことが最近ありました。(本当のところは確かめようがないけど)
求人広告に「未経験歓迎!」と書いてあって、年収例で出されてる年齢が22歳/年収●00万円 25歳/年収●00万円、と若かったので(しかも結構良い年収)30歳未満の人を採りたかったのかもしれない。
だとしたら30代前半の私は門前払いだろうな。
その会社、エントリーして1時間後にソッコー落とされたんですよね^_^;

募集開始してからそこそこ日数が経ってたので既に誰か採用が決まってたのかもしれないし、経歴を見てウチには合わなそうと思われたのか、そのへんはわかりませんが……まぁそういうこともあります。

会社が出せる給料の事情

たとえばある会社が2人採用したいと考えているとします。
1人目に決まった人は実務経験者で経験年数も長くて、年収をそこそこ出す必要がある。
もう1人はまだ決まってないけど、会社の経営上、1人目の人ほどのお給料は出せない。
なので年齢が若くて経験が浅い人がよい。
…と考えてる場合もあります。

本当は2人目もスキルのあるに来てもらってお給料もしっかり出せればいいんだけど、今の会社の売り上げではそれが厳しい。だから、言い方は悪いけど経験の浅い人に来てもらって人件費を安くあげたい…という事情です。

この場合だと、経験豊富な人や希望年収が高めの人は落とされてしまいます。

でも見方を変えると、実務経験がないけど経験を積むために最初はお給料が安くてもいいから仕事させてもらえるところを探している、って人にはチャンス。

おわりに

もちろん志望動機をしっかり考えて書くとか、ポートフォリオを充実させるのは大前提ですが、こんな感じでいろんな裏事情があるので、採用されなかったからといって自分を責める必要はないですよ!

仕事がなかなか決まらないなら、雇用形態のこだわりをなくしてみるのもひとつの手です。
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