グラフィックデザイン

グラフィックデザイン制作会社の労働環境。某会社の例【実体験】

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10年半グラフィックデザイナーとして3つの会社で働いたうちのひとつの会社の1日のスケジュール例を前回書きました。
▶︎グラフィックデザイン制作会社の労働環境。とある印刷会社の子会社の例【実体験】

この記事では、在籍していた別の会社の1日や労働環境を書いてみたいと思います。

制作会社と一口に言っても、携わっているジャンルや仕事の進め方は会社によってばらばらです。
どんな感じでやってるんだろう…? と気になっている方はよければ参考にしてください。
数ある制作会社のなかの一例です。

某グラフィックデザイン制作会社の労働環境【カタログ制作メインのとある制作会社】

会社について

4〜6人の小さい制作会社。
カタログ制作の仕事が9割以上を占めていて、たまにパンフレットやその他のものがあります。
それぞれが案件を持つのではなく、みんなでひとつのカタログを作っています。

勤務時間

一応9:30〜18:30。
定時で帰れたことはほぼないです。
早いときで20〜20時半頃、遅いときは23時すぎまで仕事していたことも。
徹夜や泊まりはこの会社ではなかったです。
土日出勤は基本的にはなくて、繁忙期に稀に土曜出社あり。

制作環境

・Mac OS X
・Indesign
・Illustrator
・Photoshop

AdobeのバージョンはCS6で、途中からCCになりました。
レイアウトにはIndesign 、画像の修正にPhotoshopを使います。
カタログに載せる図やイラスト、たまにあるページもの以外の仕事のときにIllustratorを使っていました。

人間関係

微妙でした。
激悪とまではいきませんが、良いか悪いかと言われると、悪い。
ある先輩がある先輩を嫌っていたり、ある人とある人が仲悪くて板挟みになってしまったり、先輩から理不尽な注意を受けたり、クライアントに理不尽な担当者がいたり、いろいろあってちょっと精神的に病んでました。

収入

300万〜350万の間でした。(ざっくり)
でも最初に勤めた会社よりかは大幅に年収が上がりました。

その他

人の入れ替わりは結構あって、私が退職するときには先輩は全員辞めていました。
私はなんだかんだで結構長く勤めてしまったんですが、長く続く人とそうでない人が両極端。

この会社でもBGMにはFM802が流れていました。
大阪の制作会社ってそういう会社多いんでしょうか?
転職活動でいろんな会社へ面接行ってるとFM802流れてるところは多いです。

某グラフィックデザイン制作会社の1日のスケジュール

メインのデザイナー2〜3人でそれぞれ担当のページを持ち、みんなでひとつのカタログを制作します。
アルバイトや派遣の方には画像の修正や、版下の簡単な箇所の修正などの補助的なお仕事を手伝ってもらっていました。

カタログ1冊をおよそ半年ほどかけて作ります。
ページのレイアウトだけでなく、画像の修正や、カメラマンさんへ撮影をお願いしたり、掲載する商品をクライアントから借りたり、その借りるためのリスト作りなどの事務的な仕事など、やることは多岐に渡ります。

カタログ制作初期のとある1日

9:30 画像修正
カメラマンさんに撮ってもらった商品写真をクライアントにチェックしてもらうのですが、クライアントに提出する前に大まかな形やどうしても気になる箇所(撮影ではどうにもならないゆがみとか)をPhotoshop でざっくりと修正します。
何百点とある画像をみんなでひたすら修正しまくる。

10:00 ミーティング
この会社では毎朝10:00にミーティングをして進捗の確認をしていました。
すぐ終わることもあれば、連絡事項や打ち合わせることがあればちょっと長くなることも。

10:15 画像修正の続き

13:00 お昼休み
お昼は各自がそれぞれ好きなタイミングでとります。
外に食べに行ってる人もいましたが、自分の席でひとり静かに食べる人のほうが多かったです。

13:45 サムネイルの修正
先週クライアントに提出したサムネイルのチェックバックが返ってきたので修正。
掲載商品の順序が変わる箇所や、複数パターンのレイアウトを見たいと要望のある箇所などを修正して上司に提出。

16:00 画像修正の続き

17:00 版下制作
サムネイル(どのページに何の商品載せるか)はまだ全ページは確定していないですが、前回のカタログからほぼ変更のない部分もあるので、そういうところは早めに版下制作を始めます。
画像修正がひと段落したのでこちらにとりかかります。
レイアウトはIndesignを使用。
ページ数の多いものはIndesign便利です。

レイアウトの組みやすいページはなるべくさっさと済ませておいて、作るのに苦戦しそうなページに時間をかけられるようにしておきます。

21:00 退社。

カタログ制作中盤のとある1日

9:30 ページのレイアウト
どのページに何を掲載するかが確定したので、ひたすらページのレイアウトを組んでいきます。
今週中に100ページぐらい組まないといけないので、まず簡単そうなところからどんどん進めていきます。

10:00 ミーティング

10:10 ページのレイアウト続き
簡単にできそうなところをどんどん進めるとすごく進んでいる気がしてきますが、手こずりそうなページばかりが後に控えているのでまだまだこれからが正念場…。

13:30 お昼ごはんを手早くすませる。

14:00 外注さんから切り抜いてもらった写真が上がってきたので、ひたすらレイアウトしていく。
商品写真をPhotoshopで「切り抜き」する作業があるんですが、写真が1000点以上あるので外注さんにお願いしています。
切り抜いてもらった写真データがきたら、ページ上に配置していきます。

18:00 ページのレイアウトをひたすら進める
手こずりそうなページに、やっぱり手こずる。
なかなか進まないと焦りまくります。
そういうときは、大まかにレイアウトを組んでひととおり最後まで進めて、あとから細部を詰めています。
まったく手がつけられていないページがあると焦るので、まずはひととおり手はつけた状態にして気持ちに余裕をもたせます。

22:00 退社。

カタログ制作中盤〜後半のとある1日

9:30 版下の修正
クライアントから赤字が入った版下が返ってきたので修正を進める。

10:00 ミーティング
みんなで打ち合わせた後、レイアウトの大幅な修正がある箇所について上司と個別に打ち合わせる。

10:40 版下修正の続き
簡単な文字修正だけのところもあれば、レイアウトの組み方や掲載商品の変更などがらっと変わる箇所も。

11:30 色校正のチェック
版下の修正と並行して色校正も進んでいます。
掲載商品の写真と実物を見比べて、色が綺麗に印刷されているかをチェック。
綺麗に出ていないところは赤ペンで指示を書き込んでいきます。
途中お昼ごはん。
時間がないのでおにぎりなどでササッとすませる。

16:30 請求したい商品のリストをつくる
色校正の確認用に足りない商品がいくつもあるので、クライアントからそれらを借りるために借りたい商品のリストをエクセルで作成。
担当者にメールで送る。

17:30 後から上がってきた撮影画像の修正と、切り抜きを外注する
もろもろの事情で撮影が遅れていた分の写真がカメラマンさんから上がってくる。
修正して切り抜きを外注さんへお願いします。

18:30 外注さんにお願いしていた版下の修正が上がってきたのでチェック
写真の切り抜き以外にも、版下を修正してもらうDTPオペレーターの外注さんもいます。
お願いしていた修正が上がってきたので、ちゃんと直っているかチェック。

20:00 レイアウト修正の続き
朝からやってたレイアウトの修正がまだあるので続きを進める。

23:00 退社。

他にも仕事はいろいろあって、
・ひたすら文字校正をする日
・上司が書いたコピー(文章)のチェック
・カメラマンさんへの撮影指示書作り
・撮影商品のリスト作成
・スタジオへの撮影立ち会い
・おつかい
などなど、ほんとにいろいろやっていました。

おわりに。制作会社の労働環境は会社によっていろいろ

この記事で書いたような会社ってほかにどれぐらいあるのかはわかりませんが、転職活動の面接で仕事の進め方を話すと、驚かれることが多いです。
少ない人数でこれだけこなしてるってことや、進め方そのものに驚かれたり。

なのであんまりメジャーではないのかも。
でもいろいろ携われたことは良かったのかなと。自分の得意不得意もわかるので。

会社の外に目を向けると、すごく狭い世界で生きていたんだなと思いました。

なにか参考になるところがあれば幸いです。