グラフィックデザイン

グラフィックデザイナーが年齢とともに将来の働き方を考えるとき

ちきりんさんの本 未来の働き方を考えよう

私は今30代半ばなんですが、40歳になったときや、それ以降、どこでどんな仕事をしているんだろう、どんな仕事をしたいんだろう……と最近よく考えます。

20代前半からずっとグラフィックデザイナーをしてきて、昨年からはWeb系の仕事を視野に入れて勉強&転職活動を始めました。
理由はいろいろあるんですが、グラフィックの仕事で正社員で、これから年齢が上がってからもずっと今のペースで働けるかを考えると疑問だな……と感じたのが大きいです。

グラフィックデザイナーの労働環境は過酷な現場が多い

というのも、グラフィックデザイナーの労働環境は過酷な現場が多いからです。
終電で帰れれば良いほうで、徹夜当たり前、会社に寝袋、月曜に出社して金曜に家に帰ってくるとか……。
私も20代の頃に在籍していた会社ではそういう生活をしていたことがあって、そのときはそれが当たり前だと思っていたし、楽しくもありました。

だけどこの調子ではずっとは続けられない。
30代になって、気力体力が落ちてきてることを痛感しています。

いいペースで長く仕事を続けていくにはどうするのがいいか?今なにをするのが良いのか? ってことを最近よく考えます。

そんなときに手に取ったのがこの本『未来の働き方を考えよう』です。

グラフィックデザイナーが将来の働き方を考えるとき。年齢が上がっても続けられる?

会社勤めデザイナーはハードです。
特に女性だと男性に比べて体力がないし、結婚や出産をしようと思うと、続けたくても続けられない人は多いです。

あるいは勤め先自体がなくなってしまったり、所属していた企業内のデザイン部署がなくなることも。
こういう人、前職で面接官をしているときに何人もお会いしました。

そのためある程度の歳になると、
・派遣社員として働く
・フリーランスになる
・残業少なめの会社に転職する
・インハウスのデザイナーに転職する
・別業種のデザイナーに転職する(Web、プロダクト、他)
・まったく別の仕事に転職する

これらの選択をする人は多いです。

本当は正社員として働きたいけれど、諸々の理由(体調面や条件面、家庭の都合等)で難しくて派遣で働いている人もいます。

私もずっとグラフィックデザイナーでやってきましたが30代半ばで転職を考えました。

グラフィックデザイナーが働き方に悩んだとき、身の振り方をどう考えるか

どう働くかも悩みますが、そもそもデザインをこれからもやっていくのかということも考えます。

ちきりんさんの本『未来の働き方を考えよう』のなかでこんなフレーズがあります。

「自分がやりたいことが明確になれば、人生はものすごく楽になる」ということです。それが明確になれば、世間の常識に自分を合わせる必要がなくなります。(p.191より)

本文中にこんなたとえが出てきます。
いわゆる「普通」とされる生き方が「パッケージ旅行」だとすると、自分で自分の生き方や仕事を選択するのは「個人旅行」。

個人旅行は、まず自分で行き先を決めないと始まりません。
だけどこの行き先を決めるのがなかなか難しかったりします。
行き先を決めるには、以下のことを考えてみるとよいかもです。

いちばん優先したいことは何かを考える

・仕事の内容
・収入
・働く時間の長さ
・一緒に働く人
・福利厚生
・働く場所や住む場所
などなど。

自分のことを知る

自分のことを知らないと、合わない環境や合わない仕事で頑張って消耗してしまいます。
・自分の性格
・得意不得意
・資質的にどうしてもできないこと
・どんな人に受け入れられて、どんな人には受け入れられないか
・どんなスキルがあって、どう活かせそうか
・どんな状況が心地良い/心地良くないか
などなど。

情報収集をする

知っていることが多いと選択の幅が広がります。
たとえば転職をするなら、どんな準備が必要かといったことや、失業保険など制度や手続き関係のことを調べたり。
新しいことを身につけるなら、どんなふうに勉強すればよいかとか、すでにその分野で仕事している人の話を聞いたり本やブログを読んだり。
こんな選択肢もあるんだと思えることも精神の安定に繋がります。

準備をする

必要な勉強をしたり、もし転職なら履歴書や職務経歴書を書いたり。
個人で仕事を受けたいなら、知り合いに声をかけたりクラウドソーシングなどで仕事受けれるようにしたり。
あと貯金は絶対しておいたほうがいいです……!
必要な額は人それぞれですが、半年分の生活費はあったほうがよいかなと思います。

もし今いる環境が辛ければ、いったんそこから抜け出してそれから考えるのも手

心身のどちらか、もしくは両方疲れているならいったん退職するのもひとつの方法です。
自分で思っている以上に疲れ果てていても自覚できていないことがあります……。
ゆっくり休んでまともな精神状態になってからのほうが良い展開になりやすいと感じます。

複数の将来シナリオを持つ

本の中でエンジニアの5つのシナリオメソッドが紹介されていて、これに倣ってデザイナーバージョンを私なりに考えてみよう……と思ったんですが、だいぶ記事が長くなってきたので、別の記事でまとめますね。

【追記】書きました。
▶︎ グラフィックデザイナーの働き方5つのロールモデル 将来どう働く?

いろいろあるけど、それでもデザイナーでよかったと思うこと

自分が作ったものが世に出るのが嬉しいというのももちろんあるんですが、デザイナーは「転職をすることがわりと普通な職種」なのは良かったと思うことのひとつです。

世の中的に転職することがだいぶ普通になってきたとはいえ、そうは考えない人もまだまだいるわけで。

でもグラフィックデザイナーだと(他の、例えばWebデザイナーも?)転職するのは一般的です。
転職経験のないデザイナーには会ったことがありません。
(私が会ったことないだけで、転職経験のない人もいるとは思いますが)

ひとつの会社にずーっと居るということがなかったので、どういう生き方や仕事の仕方をしたいかを考える機会はけっこうあるなと感じます。
そうじゃなかったら、たぶんもっとのほほんと過ごしていた気がする。
過去の転職経験のなかには不本意な転職もありましたが、

人は、不遇な立場に置かれると、しっかりと考えるようになります。ものごとにはいい面と悪い面があります。幸運な立場にあったからこそ何も考えずに済み、そのために人生の折り返し地点を過ぎてさえ、自分がどういう人生を送りたいのか、自覚的になれない人もいるのです。 (p.193より)

おわりに。働き方を考えるときに読みたい本

だいぶ長くなってしまいましたが、ほかにも取り上げたいポイントがいっぱい詰まっている本です。

 

「パッケージ旅行」にも良さはあるけれど、オリジナルツアーな生き方って楽しそうだな〜と思えます。