グラフィックデザイン

グラフィックデザイナーの働き方5つのロールモデル 将来どう働く?

5色の色鉛筆の画像

前回の記事が長くなってしまったので、その続きです。

ちきりんさんの本『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』の中で「5つのシナリオメソッド」というものが紹介されています。

5つのシナリオメソッドというのは、自分の職業分野において複数のキャリアの選択肢を想定しておく、という考え方です。
キャリアの選択肢というのは、雇用形態やどの会社に入るかということではなく、在り方や立ち位置をどうするかということ。
5つの選択肢を想定しておいて、自分はどれを目指すのか、どれが合うのかを働きながら考えていこうというものです。

5つのシナリオメソッド(ロールモデルメソッド)

本文中でちきりんさんが紹介されている、エンジニアのシナリオメソッドはこれらの5つです。

第一の道として、「この分野に関してはコイツの右に出る奴はいない」みたいなオタクエンジニアになる道。狭く深い知識で生きていくことになるから社内での出世は難しいけれど、ノーベル賞を取るぐらいの勢いで頑張る人なら挑戦していい道だよ、と。

2つめに、そこまで高い技術力はもっていないけれど、トレンドに合わせて売れる商品を器用に開発していくという売れっ子エンジニアの道。

3つめは、エンジニアとしては「まぁ、ちょっとね」という人でも、マーケティングや営業をやらせると、技術のバックボーンを活かして他の営業マンとはひと味違う営業をやります、という道。

4つめに、もっと大きくマネジメントとか人を動かすことにセンスを発揮する人、ビジネススクールに進みたいという人。最終的には経営者を目指すという道ですね。

さらに5つめとして、エンジニアとしてベンチャー企業を興してみるという道です。

グラフィックデザイナーの働き方 将来のパターンを私なりに考える

エンジニアの例に倣って、グラフィックデザイナーバージョンを私なりに考えてみました。

どんな制作物に携わるかということや、経験が浅くても採用されるんだろうか……ということはよく考えていましたが、将来的にどのような選択肢がありえるのかをあんまり考えたことがなかったのです。というか知っている範囲が狭かった。

たとえばページもの(カタログやパンフレット)のデザインに長く携わって、その分野で経験できることは一通り経験して、さてそこから先どうする? ……みたいな。
いろんなパターンがあるとは思うのですが、雑誌や本に出るような著名な人は現実的じゃなくてあんまり参考になりません。
周りの人や知っている人を見ていると、その会社に居続けるか、同業の別の会社に転職して働くか、派遣社員になるか。
あるいは別の職業に転職するか。フリーランスはなんか現実的じゃないと感じるし……。
いずれにしても「その先どうする?」ってなります。

そんなわけで、私なりに「グラフィックデザイナーの5つのロールモデル」を考えました……って言いたいんですが6つになってしまった! どうしても5つにはできませんでした。まぁどの職業でも大体5〜6パターン考え得るよってことで「グラフィックデザイナーの6つのロールモデル」をお送りします。(あくまで私なりの考えです)

1・制作会社や広告代理店でバリバリ働いて、ディレクターや幹部になる道

デザイナーとして入社してバリバリ働き、長年(人によっては長年じゃないかもですが)在籍してその会社での仕事に精通して管理職になる道。
制作スキルだけでなく、クライアントとの折衝能力や、部下のマネジメント能力、コミュニケーション能力も必要。あと体力も絶対必要。

2・管理職(ディレクター)にはならず、ずっとプレーヤー(デザイナー)をする道

雇用形態は会社員の人もいれば派遣やアルバイト、フリーランスの人もいます。
そのときどきのライフスタイルによって変える人も。あるいは勤め先の事情で変えざるをえなかったり。
管理職ではなくずっと現場の制作に携わっていく道。

3・制作会社やデザイン事務所で働いた経験を活かして、企業の広報部など一般企業の会社員として働く道

制作会社やデザイン事務所でバリバリ働き、30歳ぐらいになって、そろそろ家庭を持ちたい、仕事以外の時間も大事にしたい、制作会社は体力的にもうきつい、などの理由で企業内のデザイナーに転職するパターン。
その会社の商品やサービスが好きでもっと関わりたい、という思いでこの道を選ぶ人も。

4・グラフィック以外にもWebや動画、イラストや写真など「グラフィック+別の何か」をやる道

グラフィックに主軸を置きながら、他のジャンルの制作もする人。グラフィック以外のことに興味が出てきてそうする人もいれば、いろんな仕事を受けているうちに自然とそうなっていた人、紙だけじゃ食べていけないから……という理由の人もいる。
あるいは別の本業があってグラフィックデザインもやってる人。

5・起業をする道

しばらくは会社で修行を積んで、その後起業をする道。
よし、起業するぞ! と意気込んで起業する人もいれば、最初はフリーランスでやってたけど、法人にしたほうが仕事が受けやすいといった理由で起業する人も。

6・グラフィックデザイナーをした後、別業種のデザイナーになる道

グラフィックをやってきたけど、別ジャンルのデザインに興味が移ったり、体力的な理由など、そこは人それぞれですが、Webデザインやプロダクトデザイン、インテリアデザインなど別業種のデザイナーになる道。

 

こんな感じです。

ツッコみだすとツッコミどころはいくつもあるな……。
・たとえば起業をしてスタッフを雇えば「1」のパターンになるのか
・法人にしたけどスタッフは雇わず自分ひとりの会社で、ディレクターとデザイナーを兼ねていれば「2」なのか
・会社で管理職でもあるけれど自らデザインすることもあると「1」「2」の混合ってことになるのか
・業務委託や会社員デザイナーをしながら個人でもデザインの仕事を受けていたら「2」かなぁ
・別職種のデザイナーになった後、たとえばWebもグラフィックもやるようになったら「2」なのか「4」なのか
・会社員で、グラフィック+別ジャンルの制作をしていたら「2」とも「4」とも言えるな…
など……。
考えようによってはどちらとも言える、ってパターン、ほかにも多そう。

「グラフィックデザイナーをした後、全然関係のない仕事に就く」パターンもありますがこれは外しました。

細かいことを挙げだしたらキリがない気がしますが、ほんとにざっくりだとこんな分け方かなと思いました。

これらを就職前から意識できていれば、もう少し考えて働く場所を選べたのになと思います……この本が10年前にあればなぁ〜!
でもまあこれからは考えるようにしたらいいこと。こういう考え方があると知ることができたんだし。

ご自身の職業の5つのロールモデル、よかったら考えてみてはいかがでしょうか。