山田ズーニーさんの『話すチカラをつくる本』を読みました。
たまたま図書館で見つけて、タイトルが気になって読んでみようと手に取ったんです。
私は話すことがあんまり得意じゃないので、話すチカラってところで「どんなチカラだろう??」って気になりました。
本書の内容は
・話を相手に伝えるために大事なこと
・おわび、お願い、人を説得する技術
・共感の方法(人を励ます・誤解を解く)
コンパクトな本なので、30分ぐらいでサラッと読めます!
とりあえず読んでみよー…と思って読んでいったらいつのまにか全部読めてました。
手軽に読めるのに内容は濃くて「なるほど!」ってなるところがたくさんあります。
テクニックというより自分の在り方を考えさせられる本でした。
人を励ます言葉が暴力になるとき
病気の人や体調の良くない人に「早く元気になってね」と言う励ましがありますよね。
そう言われて、嬉しいでしょうか?
嬉しいって人もいるかもしれませんが、そうじゃない人も多いはず。
私は、嬉しくないです。
実際に、これに近い感じの言葉をもらったことがあります。
いろいろあって疲れていて元気がなかったときに「大事なのは、早く元気になることです」という内容のメールをとある方からもらったんです。
すっごいモヤっとしました。
元気になったほうがいいのはわかってる。
でも、なろうと思ってもなれないときだってあるやん?
励まし、アドバイスのつもりで書かれていたんだと思いますが、イヤな気持ちになりましたね…。
正論はなぜ通じないのか
この言葉でなんでこんな気持ちになったかというと、
「元気じゃない状態=だめ」
って言われてると感じたから。
言ってることは、正しいんですよ。そりゃ元気じゃないより元気なほうがいいです。
励まそうとしてるのもわかります。
正しいから反論のしようがない。
正論が通じない理由のひとつは、正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからです。(P.76より)
相手より目線が高くなっている……
これ、自分でも無意識に他の人にやってしまっているかもしれない。
気をつけよう。
相手を理解しようとすること
「元気じゃない状態=だめ」
って言われてると感じてモヤっとしたのは、理解されてなくて傷ついている状態。
ということがわかって「なるほど〜!」でした。
正しいことを主張したり、ズバッと言いにくいことを言うことが必ずしも人の心を動かすわけじゃないなぁと納得。
相手に理解・共感を示すことが、話すチカラの根っこになるんだなぁ。
* * *
山田ズーニーさんの本を読んだのは初めてでした。
文章がすごい読みやすい。
なんて言ったらいいんだろう…まっすぐで、スッと入ってくる文章って言ったらいいんかな。
こんな文章が書けるようになりたい。