雑記

「わからなかったら聞いて」という言葉の曖昧さと理不尽さ

アイキャッチ

「『わからなかったら聞いて』って言ったのになんで聞いてくれなかったんですか?」
と先輩に言われて、すごく理不尽に感じたことが何度もありました。

こちらとしては「わからない」をそのままにしていたつもりは全くない。
「わからない」って思わなかったから、聞かなかっただけのこと。

「わからない」の定義がお互いにずれてる。

こんなことが以前の職場では度々あったので、私は人になにかを教えるとき「わからなかったら聞いて」という言葉を考えなく使わないように気をつけています。
もし教える相手が自分の思ったように理解してくれてなかったとしても、伝え方が良くなかったのかも、という視点は忘れないようにしたいと思っています。

何をもって「わかっていない」状態と言うのか?

教えてもらう側は、わからないときは「わかっていない」自覚がないことが多いです。特に、初めてのことや経験の浅いことをやっているとき。
「わかっていない」自覚というか、「わからない」の定義がお互いずれてるというのか。
わかっていない側は、わかっている / いないの判断ができません。

たとえばその会社内のしきたりではこうすることになってて、社内の人にとっては口に出して言うまでもない当たり前の常識だったとしても、よその人からしたら当たり前ではないことってあります。
社内の人(教える人)がそれに気がついていない場合。
教えられるほうも、社内独自のそんな常識があることに気がついていない場合。
教える側の当たり前が当たり前じゃないことに気がつかず、何も聞いてこないほうを悪者にしてしまう。
そこで出てくるのが「『わからなかったら聞いて』って言ったのになんで聞いてくれなかったんですか?」という台詞……。
説明用イラスト
説明用イラスト

言われる側からしたら、えっ違うの?? そこは「わからない」とは思っていなかったんだけど……って思います。
もちろん教えられる側も、相手はこう言ってるけどもしかしたら自分の認識がちがうかもしれない、と思ってあらかじめ確認しておく必要はあると思います。

それでも、思いもよらないことってあるじゃないですか。
相手の言い方からしたら、こう解釈してしまっても仕方ないよなという言い方だったり。
それなのに、わからないのに聞かないことをネチネチ説教してくるなんて、てめーには自分が悪いかもっていう視点はないのかよ、って内心思います。
こんなことが頻繁にあったので精神病んだこともありました。
立場が上の人がこの言葉を吐くと、どんだけ下の人間が追い詰められるか。

「『わからなかったら聞いて』って言ったのになんで聞いてくれないの?」という台詞はいかに理不尽か

・教える側と教えられる側がお互いに「わからない」の定義がずれている
・教える側に「自分の伝え方が良くなかったのかも」という視点がなく、自分が正しいと思っている

その場合、冒頭に書いたような台詞が出てくることになります。
それも目上の人に言われると反論しづらいですよね……。

こういうことが続くと社内の人間関係も悪くなります。
こんな台詞を言ってくる人に教わりたい、聞きたいって思わないですよね?
でも業務上そうも言ってられないので必要なときはもちろんコミュニケーションをとりますが、「この人要注意人物やな」とは思って警戒はします。

コミュニケーションの溝を、教える側と教えられる側で埋めるには

わからないのになぜ聞かないのか?
それは「わからない」と感じてないからです。
教えるほう、教えられるほうの認識が食い違っているんです。

私が人に教えるとき、心がけようと思っていること。

どういう状況になったら聞いてほしいのかをはっきりさせる

たとえば、この仕事はこのぐらいの時間で仕上げてほしいって目安があったとして、でも初めて取り組む人はそれがよくわかっていないかもしれない場合。

・「半分ぐらい進んだところで声をかけてほしい」
・「一つ終わったら見せてほしい」
・「些細なことでも『おかしいな』と思ったら聞いてほしい」

思ったように伝わっているかわからない、けど途中段階で見せてもらうと認識のズレが確認できたり、こういうところに時間がかかるんだ、ってことがわかったりします。

「○分以上かかりそうだったら声をかけてほしい」

そしたら教えられる側も、聞くタイミングがわかりやすい。
教える側が、思ってもみないところでつまずいていることもあります。

自分の教え方が良くないのかも、という視点を持つ

わからないほう(教えられる側)のせいにしない。
これは本当に気をつけています。

教えられる側も、話を聞きながらこまめに確認する

教えられる側の場合も、「もしかしたら自分の認識が違うかもしれない」と思って、教えてもらうときに「それはこういうことですよね?」とその都度確認しながら相手の話を聞くと、認識違いを未然に防げるのかなと思います。(それでも食い違ってしまうことはありますが…)
もしそこで「そんなこといちいち確認すんなよ」「そんなこともわからんのか」的な態度をとられたら、それは相手が悪いんで適当に流しておきましょう……。

まとめ。わかっていない側は、わかっているかどうかの判断ができない

もしかして認識がちがうかも? と思うことはあらかじめ確認してるのに、それを一方的にこちらが悪いことにされても……って何度思ったことか。

教える側にまわるときは、自分の当たり前を他の人にとっても当たり前だと思わないように、気をつけています。